冬の寒さから身を守る、頼もしい味方オイルヒーター。
優しくお部屋を暖めてくれるその存在は、多くの家庭で欠かせないものとなっています。
しかし、長く愛用してきたオイルヒーターも、いつかは寿命を迎えます。
その寿命はどのくらいなのか、そして寿命を迎えた後の適切な処分方法とは?
使い古したオイルヒーターを前に、頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、この記事では、オイルヒーターの寿命や処分方法に関する疑問を解消し、最適な選択肢を選ぶための情報をご紹介します。
快適な暖房生活を維持するための、適切な知識を身につけていきましょう。
オイルヒーターの寿命は?
一般的なオイルヒーターの寿命
オイルヒーターの寿命は、およそ10年と言われています。
これはあくまで平均的な寿命であり、使用方法やメンテナンス状況によって大きく変動する可能性があります。
大切に使用し、適切なメンテナンスを行うことで、10年以上使用できるケースも珍しくありません。
しかし、メーカーによっては、製品の機能を維持するための主要部品の保証期間が6年と設定されている場合もあります。
修理が必要になった場合は、この保証期間を考慮する必要があります。
寿命を縮める原因と対策
オイルヒーターの寿命を縮める原因としては、以下のものが挙げられます。
・過度の使用
長時間の連続運転や、頻繁なオンオフの繰り返しは、ヒーターへの負担を増大させ、寿命を縮めます。
使用時間や頻度を調整し、こまめなメンテナンスを行うことで、ヒーターへの負担を軽減できます。
・適切でないメンテナンス
オイルヒーター内部のホコリや汚れは、発熱効率を低下させ、故障の原因となります。
定期的に掃除機でホコリを吸い取り、必要に応じて清掃を行うことで、オイルヒーターの寿命を延ばすことができます。
・衝撃や落下
オイルヒーターは、比較的頑丈な製品ですが、強い衝撃や落下によって内部の部品が損傷し、故障につながる可能性があります。
設置場所には十分に注意し、転倒防止策を講じることで、事故を未然に防ぐことができます。
・温度設定の誤使用
適切でない温度設定は、オイルヒーターに過剰な負担をかけ、寿命を縮めます。
必要最低限の温度設定で使用し、室温の変化に合わせて調整することで、ヒーターの負担を軽減できます。
オイルヒーターの性能低下サイン
オイルヒーターの性能が低下しているサインとしては、以下の様な症状が挙げられます。
これらの症状が現れたら、オイルヒーターの寿命が近づいている可能性があります。
早めの点検や修理、または買い替えを検討しましょう。
・電源が入らない
コンセントに差し込んでも電源が入らない場合は、内部の故障が疑われます。
・暖まりにくい
以前と比べて部屋が暖まりにくくなった場合、ヒーターの性能低下が考えられます。
・オイル漏れ
オイル漏れが発生している場合は、オイルヒーターの破損や老朽化が原因の可能性があります。
直ちに使用を中止し、適切な処置を行いましょう。
・異音
オイルヒーターから異音が発生する場合も、内部の部品の劣化や故障が疑われます。

オイルヒーターの処分方法
自治体への廃棄方法
オイルヒーターを自治体で処分する場合は、まずお住まいの自治体のホームページなどで、粗大ゴミの処理方法を確認しましょう。
多くの自治体では、オイルヒーターを粗大ゴミとして扱います。
処分費用は自治体によって異なりますが、数百円程度の場合が多いです。
処分方法は、戸別収集か、指定の処理施設への持ち込みのいずれかです。
戸別収集の場合は、事前に予約が必要な場合が多いです。
また、自治体によっては、オイルを抜いてから処分する必要がある場合もありますので、必ず確認が必要です。
買取会社への売却方法
状態の良いオイルヒーターであれば、買取会社やリサイクルショップに売却することも可能です。
特に、人気メーカーの製品や、比較的新しい年式のもの、状態の良いものは高値で買い取ってもらえる可能性が高いです。
出張買取サービスを提供している会社もありますので、持ち運びが困難な場合も便利です。
付属品や取扱説明書、外箱などが揃っているほど、買取価格が高くなる傾向があります。
メーカーへの問い合わせ
一部のメーカーでは、自社製品の回収・リサイクルプログラムを実施しています。
メーカーに問い合わせることで、回収方法や費用について詳しい情報を提供してもらえます。
例えば、デロンギは「デロンギ再資源化システム」という制度を設けており、使用済みオイルヒーターの回収を行っています。
ただし、送料などの費用負担が必要となる場合もあります。
不用品回収会社への依頼
自治体での処分が難しい場合や、自分で処分する時間がない場合は、不用品回収会社に依頼する方法があります。
不用品回収会社は、オイルヒーターの回収・処分を専門に行っている会社です。
ただし、自治体での処分と比較して費用が高くなる傾向があります。
依頼前にしっかりと見積もりを取るようにしましょう。
フリマアプリでの売却
フリマアプリを利用して、オイルヒーターを個人売買で売却することもできます。
自分で価格設定ができるため、希望する価格で売却できる可能性があります。
しかし、オイルヒーターはサイズが大きいため、梱包や発送の手間がかかります。
また、売れない場合のリスクも考慮する必要があります。
オイルヒーターの処分費用
自治体への廃棄費用
自治体への廃棄費用は、自治体によって異なりますが、数百円程度が相場です。
ただし、オイル抜きなどの作業が必要な場合は、追加費用が発生する場合もあります。
買取会社への売却費用
買取会社への売却費用は、オイルヒーターの状態やメーカー、年式などによって大きく変動します。
高価買取を期待できるケースもありますが、買取不可となる場合もあります。
不用品回収会社の費用
不用品回収会社の費用は、会社によって異なりますが、単品での回収の場合は1000円以上かかることが多いです。
複数の不用品をまとめて回収してもらうことで、費用を抑えることができます。
オイルヒーターの売却ポイント
高価買取されやすいオイルヒーター
高価買取されやすいオイルヒーターの特徴としては、以下の点が挙げられます。
・人気メーカー(デロンギ、アイリスオーヤマなど)の製品であること
・製造年が新しいこと
・状態が良く、汚れや傷が少ないこと
・付属品(取扱説明書、外箱など)がすべて揃っていること
売却前に確認すべき点
オイルヒーターを売却する前に、以下の点を必ず確認しましょう。
・オイル漏れがないか
・電源コードの破損がないか
・動作に異常がないか
・付属品がすべて揃っているか
スムーズな売却のための準備
スムーズな売却のためには、以下の準備をしておきましょう。
・オイルヒーターを清掃する
・付属品をすべて揃える
・梱包材を用意する
・会社に査定を受ける
まとめ
オイルヒーターの寿命は約10年ですが、使用状況やメンテナンスによって変動します。
性能低下サインに気付いたら、修理や買い替えを検討しましょう。
処分方法は、自治体への廃棄、買取会社やリサイクルショップへの売却、メーカーへの問い合わせ、不用品回収会社への依頼、フリマアプリでの売却などがあります。
処分費用は、自治体では数百円程度ですが、会社への依頼では数千円程度かかる場合があります。
売却する場合は、人気メーカーの製品で、状態が良く、付属品が揃っているほど高価買取が期待できます。
オイルヒーターの寿命と処分方法について、適切な判断を行い、快適な生活を送るための準備をしましょう。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択することが大切です。
そして、新しいオイルヒーターを選ぶ際には、寿命や処分方法についても考慮に入れて、より長く使える製品を選ぶこともおすすめです。